食品ロス問題とは何か、食品ロス増加の原因、削減の為の各サイトの取り組みを「食品ロスって何?」という方のために紹介します。
このブログを読んでいる皆さんは、「食品ロス」もしくは「フードロス」という言葉は、ご存知ですか?
食品ロスの問題は、ここ数年テレビ等でよく取り上げられるようになった印象です。
そのように食品ロス問題が注目を集めた背景には、さまざまな理由がありました。
今回の記事では、食品ロス、フードロス問題と、その背景について取り上げたいと思います。
こんな方におすすめ!
- 食品ロス、フードロスが発生する原因を知りたい方
- 食品ロスを削減するための取り組みを知りたい方
食品ロスとは?
まずは「食品ロス」について説明します。
そもそも、食品ロスとは、「本来なら、まだ食べられるはずなのに、捨てられてしまう食品」のことです。
まだ食べられるはずなのに、何らかの理由で廃棄されてしまう食品を「食品ロス」と呼んでいます。
農林水産省によると、食品ロスは、すでに平成29年度の時点で年間612万トンに達しています。
これを日本人一人当たりの量に換算すると一年で約48キログラム。
一日当たりだと、毎日お茶碗一杯分を捨てている計算になります。
このように、食品ロスの問題はかなり深刻だと言えます!
ちなみに「フードロス」とは、日本では食品ロスと同じ意味で使われていますが、英語では解釈が少し異なります。
日本語のフードロスは、事業活動で発生する「事業系食品ロス」と、各家庭から発生する「家庭系食品ロス」の両方を指すのに対し、英語の「Food Loss」は生産~加工~流通段階で発生する損失の意味合いがあります。
近年、問題になっている食品ロス
それにしても、深刻な食品ロス問題が最近、特にテレビやインターネット等で話題になるのは何故なのでしょうか。
それは、食品ロス削減がSDGsの一つだからです。
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことです。
具体的には、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すために、17のゴール(目標)と169のターゲットから構成された国際的な開発目標です。
SDGsのゴール(目標)の一つに「持続可能な消費と生産(目標12)」があります。
目標12 : 生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう
また、2019年に施行された「食品ロス削減推進法」において、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」とされたことで、去年の10月は食品ロスに関する報道が増えたように筆者は感じました。
食品ロスが増える原因
では、食品ロスが増える要因には、どんなものが有るのでしょうか。
※食品ロスには事業活動から発生する「事業系食品ロス」と各家庭から発生する「家庭系食品ロス」がありますが、当記事で取り上げるのは「事業系食品ロス」です。
食品ロスが増加する大きな要因は、「3分の1ルール」と「新型コロナの影響」です。
◆3分の1ルール
3分の1ルールとは、賞味期限の3分の1までを小売店への納品期限、次の3分の1までを消費者への販売期限とする、日本の食品業界の商慣習です。
上の画像で説明しますと、例えば賞味期限が6か月の場合、初めの2カ月のうちに小売店に売らなくてはならず、次の2カ月を過ぎたら消費者に売ることもできないという事です。
これが意味することは、
- 賞味期限までまだ時間があるのに捨てられてしまう食品が発生する。
(先ほどの例だと賞味期限があと2カ月を切ったら小売店で捨てなくてはならない) - 賞味期限の初めの2カ月を過ぎてしまった食品が小売店で売れなくなる。
(小売店で売れない食品は消費者の手に届かない)
という二つの側面があります。
◆新型コロナによる食品ロス
また、新型コロナウイルスの影響も関係しています。
新型コロナウイルスの影響で、
- 東京オリンピック・パラリンピックの延期
- 政府の自粛要請を受けて飲食店やホテルの休業
- 3月に全国の小中学校と特別支援学校が臨時休校になったことで、学校の給食が中止になった事
以上のこと等が起きた結果、食品の在庫が大量に増えてしまいました。
「元気いただきますプロジェクト」とは
では、新型コロナの影響で食品が大量に余ってしまう問題をどう解決すればいいのでしょうか。
そこで立ち上がったのが、農林水産省の「元気いただきますプロジェクト」です。
「元気いただきますプロジェクト」とは、生産者がショッピングサイトに出品した食品を、消費者は送料無料で買うことができる支援活動でしたが、2021年2月現在、送料無料期間は終了しています。
この「元気いただきますプロジェクト」により、生産者は食品ロスを減らしつつ、消費者はお得に食品を買うことができるようになる非常にお得な制度でした。
当ブログでは、元気いただきますプロジェクトに参加していた代表的な通販サイトとして、以下の3サイトを紹介します。
◆KURADASHI
KURADASHIはSDGsが採択される前から存在していた、食品ロス問題に関心の高い通販サイトです。
KURADASHIで食品を購入すると、購入金額の一部を特定非営利活動法人などの支援先団体に寄付することができます。
- 商品の購入には会員登録が必要
- 会員には、無料の一般会員と月550円(税込)のプレミアム会員がある
- プレミアム会員になれば月に何度注文しても送料が無料
- お支払い方法はクレジットカード、または代金引換
- 購入金額の一部が支援先団体に寄付される (支援先団体の一覧は、社会貢献型ショッピングサイトKURADASHI / 支援先団体に記載されています )
▼筆者がKURADASHIで商品を買った時の感想を記事にしました!
【体験談】KURADASHIで格安お菓子買ってみた【蔵出し/口コミ評判】
※KURADASHIの商品カテゴリは、KURADASHIページ上部の「メニュー」もしくは「商品を探す」をクリックすると見られます。
KURADASHIでお得にお買い物
◆産直tabeloop(たべるーぷ)
産直たべるーぷ(tabeloop)とは、国産和牛、海産物などを産地直送で買えるサイトです。
通常商品以外にもお得な「ワケあり品」が出品されることがあります。
- 会員登録は無料。
- 「産直マイレージ(会員制度)」があるので、商品購入の際に会員登録をするのが、おすすめ。
産直マイレージとは、購入金額ごとに会員ランクがステップアップし、ランクごとにポイント加算額が変わる制度です。
ポイントは産直たべるーぷのみで使えます。tabeloopでは使えません。
産直マイレージについて詳しくはこちら:産直tabeloop(たべるーぷ) / ご利用ガイド - 支払い方法はクレジットカード、または銀行振込
- 送料無料、送料込みの商品も多いのでサイトを要チェック。
◆在庫ロス掲示板
在庫ロス掲示板は、新型コロナの影響で食品ロスが発生した企業と消費者をつなぐオンラインプラットフォームです。
商品を買いたい時は、ユーザーが商品を売っている企業や団体に直接連絡する商品と、在庫ロス掲示板で直接購入する商品の2パターンがあります。
直接連絡の場合、商品紹介ページに連絡方法が記載されています。直接購入の場合は商品詳細ページからすぐ購入することができます。
在庫ロス掲示板なら、自分が欲しい在庫ロス商品を、#おすすめ、#新着、#みんな買ってる、カテゴリー別、都道府県別などでスムーズに探すことができます。
まとめ
持続可能な将来を実現する為には、まず身近なところから食品ロスを減らす事が重要です。
今回の記事で紹介した通販サイトを利用し食べ物の無駄を減らす事で、持続可能な豊かな社会を作っていくことが大切だと感じました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
◆参考サイト
- 食品ロスとは:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html - 食品ロスとフードロス - 意味の違いや使われ方 | NPO法人日本もったいない食品センター
https://www.mottainai-shokuhin-center.org/foodloss/ - SDGsとは? JAPAN SDGs Action Platform | 外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html - めざせ!食品ロスゼロ|[消費者庁]食品ロス削減月間
https://www.no-foodloss.caa.go.jp/nofoodloss-month.html - SDGsの目標とターゲット:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html#goal_12 - 「食品ロス」の一因は「3分の1ルール」 日本の悪しき習慣とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
https://dot.asahi.com/wa/2017032300091.html?page=2 - 食品ロス削減のカギ「3分の1ルール」とは? 生活に欠かせない流通の話
https://blog.losszero.jp/blogpost/news_0432/ - コロナで加速するフードロス、根本原因は食品業界の「暗黙のルール」 | 消費インサイド | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/251150 - #元気いただきますプロジェクト公式ウェブサイト
https://www.kokusan-ouen.jp/ - KURADASHI
https://www.kuradashi.jp/ - 産直tabeloop(たべるーぷ)
https://sanchoku.tabeloop.me/ - 【在庫ロス掲示板】コロナ経済対策
https://corona-no-baka.com/
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